説明が分かりにくい最大の原因は「一文が長い」こと
説明が分かりにくい人に共通する特徴があります。
それは、一文が長いことです。
伝えたい気持ちが強いほど、
「理由も背景も補足も全部入れたい」と思い、
一文の中に情報を詰め込んでしまいます。
その結果、
- 何が言いたいのか分からない
- 話している本人も迷子になる
- 聞き手が途中で理解を諦める
という状態が起こります。
そこで有効なのが、
一文を短く切るという考え方です。
ただし、短くするだけでは話はぶつ切りになります。
ここで重要になるのが、
文と文を自然につなぐ接続語です。
接続語は「内容」ではなく「流れ」を伝える言葉
接続語というと、
「作文で使うもの」「文章向けの言葉」
という印象を持つ人も多いかもしれません。
しかし実際には、
説明が上手い人ほど会話の中で自然に使っています。
その理由は単純で、
接続語を使うことで、
- 今どこを話しているのか
- 次に何を話すのか
- 何が重要なのか
を、聞き手に伝えられるからです。
接続語は、
話の中身を増やすための言葉ではありません。
話の流れを見せるための言葉です。
説明が上手い人が無意識に使っている接続語一覧
以下では、
実際の会話や説明でそのまま使えるよう、
接続語の意味とその例文を紹介します。
① まず
役割:話の出発点を示す
今回の対応方針について説明します。
まず、前提となる考え方からお話しします。
② 次に
役割:話の順序を示す
全体の流れを確認しました。
次に、具体的な対応内容に入ります。
③ 一方で
役割:別の側面を示す
制度には一定の効果があります。
一方で、現場では課題も指摘されています。
④ つまり
役割:要点をまとめる
いくつか条件を確認しました。
つまり、判断のポイントはこの一点です。
⑤ なぜなら
役割:理由を示す
今回はこの対応を取ります。
なぜなら、前例との整合が必要だからです。
⑥ 具体的には
役割:抽象から具体へ進む
対応内容を整理します。
具体的には、次の三つの手順です。
⑦ たとえば
役割:イメージを補う
想定されるケースはいくつかあります。
たとえば、このような事例です。
⑧ そのため
役割:原因から結果へつなぐ
利用者の負担が大きくなっています。
そのため、手続きの見直しを行います。
⑨ ただし
役割:条件・例外を示す
基本的にはこの対応になります。
ただし、一部例外があります。
⑩ 最後に
役割:話を締める
ここまで背景と方針を説明しました。
最後に、今後の進め方を確認します。
⑪ あるいは
役割:選択肢を示す
対応方法はいくつか考えられます。
あるいは、別の方法を取ることも可能です。
⑫ いずれにしても
役割:結論をまとめる
意見は分かれています。
いずれにしても、対応は必要です。
⑬ これに対して
役割:比較・対比を明確にする
現行案には一定の利点があります。
これに対して、別案には別の課題があります。
⑭ それだけに
役割:重要性を強める
影響範囲が広い案件です。
それだけに、慎重な判断が求められます。
⑮ おまけに
役割:情報を追加する(やや口語)
対応期限が迫っています。
おまけに、人手も限られています。
接続語を使うと、なぜ説明が楽になるのか
接続語を意識して使うようになると、
説明する側にも大きな変化があります。
- 次に何を話すか整理できる
- 話の区切りを自分で作れる
- 言葉に詰まりにくくなる
つまり、
接続語は聞き手のためだけでなく、自分のための道標
でもあります。
説明が苦手な人ほど、
「何を言うか」だけを考えがちです。
説明が上手い人は、
「どう流れを作るか」を考えています。
まとめ|一文を短くし、接続語でつなぐだけでいい
説明を上達させるために、
難しい言い回しや語彙を増やす必要はありません。
- 一文を短くする
- 文と文を接続語でつなぐ
この2点を意識するだけで、
話は驚くほど分かりやすくなります。
まずは
「まず」「具体的には」「つまり」
この3つからで十分です。
接続語は、
説明をうまく見せるための言葉ではありません。
相手を置いていかないための言葉です。
ここを意識できるようになると、
あなたの説明は確実に上達します。


