建築職公務員として働く中で、不安を感じる瞬間
建築職公務員として働いていると、
「この判断で合ってるのかな」
「自分、ちゃんと建築職としてやれているのかな」
と悩むことがありますよね。
全部が分からなくて当然。
頭ではそう分かっていても、
仕事の中では不安になることもあります。
この記事では、
建築職公務員が実際に悩みやすいことを、
Q&A形式でまとめました。
私自身が悩んできたこと、今も迷うことを、
なるべくそのまま書いています。
Q1.「建築のことは知っていて当然」という空気がつらいです。
A.あの空気、地味にきますよね。私も今でも苦手です。
建築職として採用されている以上、
ある程度の期待を持たれるのは仕方ない部分もあります。
ただ、
経験が浅い段階で「当然」と言われると、
どうしても身構えてしまいます。
私も以前は、
分からないのに分かったふりをして、
その場をやり過ごしていました。
そして後から一人で調べ直して、
「最初から聞けばよかったな」と思うことが何度もありました。
今は、
分からないときほど
「ここ、一度確認させてください」
と口に出すようにしています。
その場で完璧に答えようとしないだけで、
気持ちはずいぶん楽になりました。
- 分からないときは「一度確認します」を口癖にする
- その場で答えず、後で調べて共有する
- 「分からない=悪いこと」と思い込まない
Q2.街づくり系の部署に配属され、建築の知識が身につかず不安です
A.焦る気持ちは分かります。でも、その経験は無駄にはなりません。
街づくり系の部署では、
調整業務や会議、説明対応が中心になり、
建築の細かい技術的な話をする機会は多くありません。
そのため、
「自分は建築職としてちゃんと成長しているんだろうか」
と不安になることがあります。
私も、
建築確認や営繕を担当している人の話を聞いて、
比べて落ち込んだことが何度もあります。
ただ、街づくり系で働く中で、
用途地域や都市計画制度については、自然と詳しくなりました。
- なぜこの場所はこの用途地域なのか
- 高さやボリュームがどこまで許されるのか
- 周辺環境とどう折り合いをつけているのか
こうした視点は、
建築確認でも、営繕でも、
まちづくり以外の部署でも必ず出てきます。
実際に異動してみて感じたのは、
都市計画の知識は、どの部署に行っても使う「共通知識」
だということでした。
説明する力や調整力に、
都市計画の知識が加わったことで、
建築職としての引き出しが増えた感覚があります。
- 会議資料に「用途地域・都市計画の視点」を1つ入れてみる
- 建築系部署の人に「都市計画的にどう見えるか」を聞いてみる
- 異動後に使えそうな都市計画の知識をメモしておく
Q3.建築基準法が難しすぎて、どこに何が書いてあるか分かりません
A.最初は「理解する」より「探せる」ようになれば十分です。
建築基準法は、
正直かなりとっつきにくいです。
私も最初は、
法令集を開いては閉じ、
「今日はここまででいいか」と
自分に言い訳していました。
今でも、
全部を理解しているわけではありません。
ただ、
よく出てくる条文に付箋を貼ったり、
仕事で使った条文番号を
簡単にメモに残したりすることで、
少しずつ抵抗感が減ってきました。
「この話は、この辺に書いてあったな」
という感覚が持てるだけでも、
十分だと思っています。
また、
建築士試験の勉強をしたことで、
法令全体の構造が少し見えるようになった
という実感もありました。
- よく使う条文に付箋・マーカーを付ける
- 建築基準法は「辞書」だと割り切る
- 建築士試験の法規で全体像をつかむ
Q4.先輩や上司に質問するタイミングが分かりません
A.私も最初は、聞くタイミングをずっと迷っていました。
忙しそうな背中を見ると、
「今じゃないよな」と思ってしまい、
結局聞けないまま時間が過ぎることもありました。
最近は、
まず自分で10分だけ調べて、
「ここまではこう理解しました」
と前置きして聞くようにしています。
それだけで、
質問しやすくなりましたし、
相手の反応も柔らかくなった気がします。
- まず10分だけ自分で調べる
- 自分なりの考えを一言添える
- 忙しそうなら「後で時間もらえますか」と先に聞く
Q5.仕事のミスが怖くて、判断に自信が持てません
A.判断するたびに「これ大丈夫かな」と思うのは普通だと思います。
建築職の仕事は、
後から「なぜそう判断したのか」を
聞かれる場面が多く、
どうしても慎重になります。
私も以前は、
一つ判断するたびに
頭の中で何度も考え直していました。
今は、
判断した理由や背景を
簡単にメモに残すようにしています。
完璧な理由じゃなくても、
「その時はこう考えた」と
根拠をまとめておくだけで、
後から振り返りやすくなりました。
- 判断の理由を簡単に書き残す
- 判断するに至った根拠を整理してまとめる
- 迷ったポイントも一緒にメモする
- 早めに相談して一人で抱えない
Q6.今でも「自分、建築職に向いていないのでは」と思うことがあります
A.あります。今でも普通にあります。
仕事が重なったときや、
判断に迷う案件が続いたとき、
そう思うことはあります。
ただ、
以前よりは
その気持ちを引きずらなくなりました。
最近は、
「なぜそう感じたのか」を
一度書き出すようにしています。
感情と事実を分けてみると、
意外と冷静に整理できることもあります。
- 向いてないと思った理由を書き出す
- 感情と事実を分けて整理する
- 今できていることも言語化する
まとめ|分からないままでも、仕事は続いていく
建築職公務員の仕事は、
経験を重ねても、
分からないことがなくなるわけではありません。
ただ、
分からない状態に
少しずつ慣れていく。
それだけでも、仕事は続けられます。
今、不安を感じている人は、
ちゃんと考えながら仕事をしている人です。
焦らなくていい。
今の悩みは、
きっと後から意味を持ちます。


